アンダンテ21の事業をご紹介いたします。
高津川流域には島根県最高峰の安蔵寺山が益田市、津和野町、吉賀町をまたがるようにそびえ立っています。
その雄大な自然の中には自然の地形をそのまま活かしたワサビ田や樹齢400年にもなる巨木があり自然素材がたくさん隠れています。
トレイル(歩行)を通して、そんな自然の博物館としての価値をたくさんの人に知っていただきたいと思っています。
益田市沖にはチョウセンハマグリという最大サイズ約12cmにもなる巨大ハマグリが生息しています。
植物性プランクトンを捕食するチョウセンハマグリにとって、高津川流域の豊かな森林と、栄養を運ぶ水量豊富な高津川が大きく影響していると考えられます。
大ハマグリは日本中どこでも生息しているわけではなく、限定された数箇所でしか確認されていません。そんな貴重なハマグリを市民の方にも知っていただきながら、みんなで保全活動しています。
益田市には清流日本一にしばしば選ばれる一級河川「高津川」がありますが、そのわずか東に800mのところを流れる二級河川「益田川」は島根県内でもBOD数値が高く、島根県内で最も汚い河川となっています。
「益田川が汚れるのはしょうがない」と諦めるのではなく、市民、行政、企業、NPOなどの団体が自分たちでできる可能なことから取り組みをしていき、協働的な活動を行うことによって継続した事業となることを目指しています。
毎年7月末に益田市匹見町にてシャワークライミング、ゴリ突き、昆虫採取などいろいろなプログラムを盛り込んだ「川ガキ講座 in 匹見キャンパス」を行っております。
コースは2日コースと1日コースを準備しており、毎年多くの方にご参加いただいております。
島根県内のみならず、広島方面からの参加者も多く、普段体験することのできない自然との触れ合いを夏休みの思い出として持って帰っていただいております。
また、保護者の方も一緒に参加していただくことによって「親子の距離が縮まったように思う」とのご意見もいただいております。
益田市内の小学生を対象に森の役割、広葉樹と針葉樹の違いなどの説明を盛り込んだ出前授業を通して子供達に水源管理機能としての森林保全の大切さを伝えています。
また、自分たちでひろってきた「どんぐり」を手作りの竹ポットに植え1年間育てた後、植林を行います。
これまでの水環境での経験・実績を下に平成28年度より海浜部へ活動範囲を拡大し、協働と次世代育成をめざし、地域住民が主体として動き始める水環境保全を開始しました。益田市内の海岸線一帯における清掃活動と自然・環境教育を統一させた野外イベントを学校や地元組織とともに開催、さらに環境保全に関する住民啓発活動を行いながら、各組織との協働の加速化を推し進めていきます。
高津川流域に生息する水生生物(魚類中心)を調査し、情報を一元化、生態系変化の時系列比較となる基礎資料作成を目的として行いました。
この図鑑に使用した写真はほとんど自分たちで捕獲した生物を撮影したものです。
環境学習の一環でこの図鑑を活用していただいている小学校もあり、これからも多くの方に活用していただきたいと思っております。
どなたも無料で閲覧していただくことができますので、お持ちのスマートフォン、タブレット端末、パソコン等でアクセスしてください。